「EDかな?」「ED治療薬に興味がある」けど…
男性も中高年になると、からだのあちこちに衰えを感じる瞬間が出てくるものです。肩がこる、腰や膝が痛む、老眼になった、といった話は気軽にできますが、
「少し性欲が低下してきたかな?」
「セックスの途中で萎える(勃起が弱くなる)」
「いざというときに勃たなくなった」
などの性の問題は、なかなか人に相談できないものです。
「世の中にはEDの治療薬があるみたいだけど、どんなものだろう」「EDの治療薬って心臓に悪いって聞いたことがあるけど大丈夫だろうか」と、EDの治療薬に興味があって飲んでみたいような気がするけど不安もある、そんな思いをお持ちの方は多いと思います。
PDE5阻害薬はED治療の第1選択
僕は、日本でバイアグラが発売開始となった翌年の1999年からED診療を始め、今年(2024年)でちょうど25年になります。
この25年間は、泌尿器科診療の傍ら、ED診療に情熱を注いできました。たくさんの患者さんの診療をし、EDに関する論文を書いたり学生に講義をしたりもしてEDの専門医(性機能専門医)も取得しました。
ちなみに、性機能専門医は静岡県内に1人だけです。
そんな僕がオススメするのは、
「EDかな?」と思ったら、とりあえずPDE5阻害薬を飲んでみる
です。PDE5阻害薬とはED治療薬のことです。日本の医療機関で処方できるPDE5阻害薬は、3種類です(下表参照)。
薬剤名 | 用量 | 作用発現まで | 備考 |
---|---|---|---|
バイアグラ (シルデナフィル) | 初回:50mg 維持量:25~100mg | 60分 | 作用持続時間:約4時間(満腹時には効果が出にくくなる) |
レビトラ (バルデナフィル) | 10~20mg | 30~60分 | 作用持続時間:約4時間 |
シアリス (タダラフィル) | 10~20mg | 60分 | 1回の内服で1日~1日半効果が持続する。連日の使用では,性行為の時間に関係なく,1日のほぼ同じ時刻に服用する |
ED診療ガイドラインでも、PDE5阻害薬はED治療の第1選択肢の1つです。海外でもpatient's goal-directed approachといって、患者さんがPDE5阻害薬を希望する場合はまず内服してもらい、効果があればそれでよし、効果がなければまた患者さんの希望で検査をしたり他の治療を試したりする、という診療の流れは一般的です。
-PDE5阻害薬の特徴
PDE5阻害薬は、もともと血圧を下げる薬(降圧薬)として開発が始まりました。結果的に血圧を下げる効果はイマイチでしたが、副産物として勃起の改善効果が得られる薬だということが判明したのです。
PDE5阻害薬がEDを改善するメカニズムの正体は、血管拡張作用であり、 狭心症や心筋梗塞に対する硝酸剤(ニトログリセリン)とは併用禁忌 ですが、心臓や全身の血管を拡張させるため、理論的には狭心症の発作は起きにくくなります。
実際に、狭心症で硝酸剤を内服していた方が、PDE5阻害薬を飲みたいために硝酸剤を中止してPDE5阻害薬を週1~2回内服し始めたところ、全く狭心症の発作が起こらなくなった、というケースもあるくらいです。
ただし、軽い運動をしただけでも胸痛発作が起こるくらい心臓の機能が低下している場合、セックスをすること自体が危険ですので、PDE5阻害薬は内服できません。
もう一つ、PDE5阻害薬のいいところは、おしっこの出も良くなる可能性があることです。中高年男性で、ED気味で、前立腺肥大症があって、尿の切れが悪い人などには一石二鳥の薬になるかもしれません。
ここだけの話、50歳以上でおしっこに悩みを抱える泌尿器科医の多くが、PDE5阻害薬を愛用しているという噂もあります。
-個人輸入の偽造品に注意
個人輸入などでPDE5阻害薬を入手している話も耳にしますが、 インターネットで入手したED治療薬の4~6割が偽造品 であり、けいれんや意識障害などの健康被害も報告されています。やはり、PDE5阻害薬を手に入れるためには、きちんと医療機関を受診して医師に処方してもらう必要があります。
また、内服の仕方によって効果が大きく変わることもありますので、専門医による指導の下、内服することが望ましいとされています。
SRHケアクリニック静岡のED診療
当クリニックでは、電子問診票で患者さんの状況をしっかり把握し、安全性を確認した上で、PDE5阻害薬を処方しています。
EDの背景にある隠れた病気にも注意しながら、必要に応じて検査をしたり、専門医へ紹介したりしますので、安心して受診いただけます。
- 男性不妊症に合併したED
- 男性更年期の症状としてのED
- 前立腺全摘除術後のED
- PDE5阻害薬が効かない難治性ED
他院では敬遠されがちなこれらのED診療は、僕が最も得意とするところです。
当クリニックは、完全予約制で月曜は19時まで、火曜・金曜は20時まで診察しています。 また、他の患者さんと接触する機会を最小限に抑えるよう設計された建物と診療フローになっているため、恥ずかしさを感じることも少なく受診していただけます。
EDの治療は、PDE5阻害薬だけではなく、多くの選択肢があります。 まずは、気軽に当クリニックへご相談ください。