男性更年期セルフチェック

男性更年期外来

LOH

男性更年期外来について

男性更年期障害とは

男性更年期障害は、加齢男性性腺機能低下症候群(late-onset hypogonadism; LOH症候群)とも呼ばれ、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の急激な低下による、身体への不調が日常生活まで支障をきたす状態をいいます。

加齢と性ホルモン分泌の変化

よくある症状としては下の図をご覧ください。

LOH症候群の臨床症状

更年期といえば女性で悩まれる方が多かったため、女性特有の症状と思われがちですが、2000年頃から男性にも更年期があると広く認識されるようになってきました。
また、女性の更年期障害と比べると、男性では精神症状で悩む傾向がありますが、いまだにLOH症候群の検査をせず、原因不明やうつ病と診断されることが少なくありません。
「気になる症状がある」「不調の原因が知りたい」など疑問をお持ちの方は、当院へお気軽にご相談ください。

当院の男性更年期外来の特徴

  • 診療経験が20年以上のキャリアを持つ泌尿器科の専門医が診療を行います。
  • 治療の選択肢を豊富に取り揃え、患者さんのご希望に沿った最善な治療法をご提案します。

受診の流れ

男性更年期障害の診断は、問診と血液検査で行います。
問診ではAMSスコアを用いて身体や心の状態、性機能低下の状態を評価し、血液検査ではテストステロンを測定します。
LOHの症状および徴候を評価した上で,テストステロン補充療法の治療適応を判断します。

こちらからAMSスコアのセルフチェックをお試しいただけます。男性更年期によく見られる症状を簡易的に確認できます。

男性更年期の治療

主な治療法はテストステロン補充療法です。薬剤の種類としては注射や軟膏、内服薬、漢方などを揃えています。

  • テストステロン(注射):テストステロンを筋肉に注射します。投与間隔は症状により、3~4週間隔で異なります。日常生活に支障が出るような重度の症状がある場合、最初に選択する治療です。
  • グローミン(軟膏):テストステロンが含まれている軟膏を、陰嚢または下顎に連日塗布します。注射よりも軽いホルモン補充療法であり、自宅で手軽に行えるというメリットがあります。
  • クロミッド(内服薬):精巣を刺激する作用があり、テストステロンの放出を促します。(保険適用はなく自費診療になります)
  • 漢方:他の治療と併用での処方や、ほてり等の特有の症状に対する対症療法として使用します。

治療はLOH症状を定期的に評価し、患者さんと相談しながらテストステロン補充療法の必要性を適宜判断していきます。
また、テストステロン補充療法は前立腺に影響を及ぼす可能性があります。そのため当院では、採血や尿流量測定、超音波検査を行い、LOHの治療による前立腺への影響をフォローする体制を整えております。

男性更年期外来の注意点

注射によるテストステロン補充療法は保険診療で行うことができますが、希望される治療内容によっては自費診療でのご案内になります。
治療に関してご不明な点がありましたらお問合せください。

ご予約

下記予約ページにて受診項目「男性更年期外来」をご選択いただきご予約ください。

料金のご案内

男性更年期外来における各種料金のご案内です。
- 別途、処方料等がかかります。
- 保険診療の場合は「3割負担」の料金を表示しております。自費診療の費用は一部を除き保険点数×10+税となります。
- 実際のお支払い金額は、多少増減することがございます。

保険診療

項目内容費用備考
初診診察、血液検査(FSH・LH・PRL・freeT)¥2,660
再診診察のみ ※再度検査が必要な場合、別途費用がかかります¥230
検査血液検査 ※治療半年後の定期検査¥3,230血算・AST・ALT・クレアチニン・BUN・UA・eGFR・LH・FSH・PRL・TTE
血液検査(PSA)¥920
尿流量測定、残尿検査(超音波検査)¥620
注射テスチノンデポー 125㎎¥260
テスチノンデポー 250㎎¥420
漢方各種 1ヶ月分¥1,000~¥2,000症状に合わせて処方します。

自費診療

項目内容費用(税込)備考
初診TEG、血液検査(TTE)¥2,200
グローミン(塗布薬)1本¥4,000
クロミッド(内服薬)1ヶ月分(28錠)¥4,200