男性のプレコンセプションケア

プレコンセプションケアとは、「妊娠をする前に気をつけるべきことやするべきこと」です。妊娠をするのは女性ですが、妊娠は女性単独ではなし得ないことのため、「産ませる性」としての男性のプレコンセプションケアも当然重要になってきます。
男性のプレコンセプションケアで重要なのは、男性不妊症の予防です。男性不妊症の原因は大きく分けて3つあります。1番多いのが、精巣で精子を作る機能が低下している造精機能障害。次いで、性交時に勃起や射精がうまくできないことによる性機能障害。そしてもう1つが、精子の通り道が狭窄または閉塞していることによる精路通過障害です。
プレコンセプションケアの観点から男性不妊症を考えた場合、大事なことは、予防できることは何かということです。例えば、染色体・遺伝子異常は生まれつきの問題であり、予防することはできませんが、造精機能障害の原因で3~4割を占める精索静脈瘤は、手術によって精液所見の改善が期待できます。特に、手術適応となるグレード3の精索静脈瘤は、立ったり座ったりした状態で陰嚢上部(精巣の上のあたり)に凸凹した血管が浮いて見えるため、自己診断が可能です。
男性生殖器は見て確認することが可能であるため、乳幼児期から成長過程を確認することができます。陰嚢内に左右の精巣がきちんとあることを確認すること。身体の成長に応じた精巣の発育状況を確認することも大切です。正常な精巣の大きさは、「親指と人差し指で丸を作ったOKサインの大きさより自分の精巣が大きければOK(正常な発育)」であり、それよりかなり小さい場合は造精機能障害の存在が疑われます。
医療機関を受診して検査を受けることに抵抗がある場合、スマートフォンを用いて精子が観察できるキットを活用するのも良いでしょう。自分で精子の状態を確認できるため、結果が良好であれば安心でき、問題がある場合に早めに対応することが可能です。
日々の健康管理、ワクチンの接種、将来のライフプランを考えること、精液所見(精子の状態)を悪化させる可能性のある生活習慣を見直していくことも、プレコンセプションケアへつながっていきます。禁煙すること、禁欲しないこと、ぴったりした下着を避けること、サウナや長風呂を控えること、育毛剤の使用に注意することなど、「造精機能を悪化させる可能性のある負の要因を減らす」という考え方を持つ必要があります。
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女性のプレコンセプションケアにつきましてはこちらをご参照ください。
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